種と野菜と起業と私

無縁だった農と出会って人生が変わっていくお話

野菜の旬に気付かされる・・・

野菜がおいしいものだと気付き始めた私は、これからさらに「当たり前」のことに気付かされることになるのです。

 

もうすぐ冬に入る秋の終わりのこと、勤めている施設の店内を歩いていたとき私はお客様に声をかけられました。

 

お客様「すみません、トマトはどこにあるのかしら?」

私「はいっ!聞いてきますので少々お待ちくださいませ!」

私「トマトって売場にないけど、いつ出るの?」と野菜販売の事務員さんに尋ねたところ。

野菜販売の事務員「トマトはもう終わりですよ~」←めっちゃ年下の子でしたけど。

私「えっ?・・・・・・・・」

 

そうなんです!本当に私は愚かでした。

トマトは【夏野菜】だったのです!!!(あったりまえなんですが)

こんな当たり前のことに気付かず30歳を過ぎてしまっていたのです。

スーパーに行けば年中ある野菜なので、【旬】ということを知らないまま歳を重ねてしまったのです。なんということでしょう・・・。

でも、私にトマトがどこにあるか尋ねてきたお客様はもっとお年を召していらっしゃいましたけどね・・・。

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『新鮮なこと、旬であること・・・これって美味しさに関わってくることなのでは?』と当たり前のことに私はやっと気付いていくのでした。

 

私が子供の頃、農産物は小売店やスーパーでなければ購入するすべがなかった時代でした。八百屋さんはあったかもしれませんが、私が住んでいた町にあったかは記憶がありません。

そんなわけで、一般的な野菜が年中販売されていることに、何の疑問も持たずに生きてきたわけですね。農業生産が盛んに行われている町で育っていたのですが・・・。

育った環境次第で、当たり前なことが当たり前じゃないというか、知らずに生きていくことに怖さを感じ始めました。

 

こうして農産物の『本当の美味しさ』に魅了されていく中で、旬のことや流通のこと、その土地にあう作物や業界のこと生産者さんのことをどんどん知るハメ、イヤ、学ぶことになっていくのでした。

 

続く

*過去の話が長~くなりそうなので、日記はまだまだ先になりそうです。(謝)