種と野菜と起業と私

無縁だった農と出会って人生が変わっていくお話

動向調査で分かったこと

1年に1回、ご来店くださるお客様に動向調査を行っていました。

どこからお越しになっているか、ご来店目的、年代、その他ご意見等を伺い、今後の運営に役立てようというものです。

 

この調査で分かったことでしたが、市外の方がとても多かったことでした。特に多かった市は近隣ではありましたが、車で40分~50分かけてわざわざお越しいただいていたということです。その市では、漁業が盛んでしたが、農業をやっておられる方が少ないところだったので、恐らく「ないもの」を求めて来てくださっていたのかと思います。

年代は50代から60代前後の方が圧倒的に多かったですね。ご来店目的は、購入目的の方以外に、ドライブがてらでついでに寄ってみたという方が多かったのが特徴でした。時間にもお金にも少し余裕が出てくる年代の方達に支えられていたんですね。

確かに売れるものといえば、漬物、団子、赤飯、おこわ、果物、花、野菜は値段を見て購入。その世代の方々にドハマリの商品構成ですから、それは売れるわけですよ。

野菜の食べ方説明POPには「おひたし、天ぷらでどうぞ!」って書いて貼るだけでどんどん売れていくんですよ。いい時代でした・・・。

 

その他ご意見も様々ありました。

「レシピを置いてほしい」「同じ生産者のものを買うので陳列場所を変えないで」「野菜の種類ごとに陳列してほしい」「農業者が出荷しているものとは思えないほど品質が悪いものがある」「無農薬の野菜はないのか」「同じ野菜ばかり」「棚がガラガラのときがよくある」「gを表示してほしい」「値段が高い」等など他にもたくさんの意見がありました。

 

よく「ご意見箱」というものを他店で見かけることがありますが、わざわざ紙に書いて意見をくださる方って、よほどご立腹なことがあったり、よほど感動されたりしない限りはそんなに書かないんじゃないかと思っていたので、これは良い取組みだと思います。

改善できること、すぐにはできないこともありますが、こうしてこちらから問いかけると普段は聞こえてこない生の声が聞こえてくるんですね。

 

今だったらインターネットでいくらでも意見があげられますが、直接向き合ってお客様の生の声を伺う方が色々なことを聞けるので、とても参考になりますね。

 

販売しているものの意見だけではなく、施設に関連したことも多くありました。

その中でも私達が気が付かなったことが、この動向調査で分かったのです。

それは。

「車椅子が通れる幅が狭い」とか「車椅子だと商品に手が届かない」とか「車椅子駐車場が一般の人の車で満車」とか「車椅子が入れるトイレがあって助かった」とか、障がい者の方々のご意見でした。

 

設備的なことであればすぐにできないこともありますが、店内の通路を広くするとか、駐車場に気を配るとか、教えていただいてとても有り難く思いました。

特に駐車場に関してはおっしゃる通り、障がい者の方ではない人の駐車が非常に多かっ

たのです。できる限り目を配り、気が付けば注意をしに行ったのですが、いやはや逆ギレされるわ、注意しようと目をあわせた途端足を引きずり始めたり、ここぞとばかり高齢者アピールをしたりと、一筋縄では行かない人たちばかりだということにも気付かされたわけです。

というわけで、色々な気付きを教えてくれる動向調査、オススメですよ!

 

続く